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カナダ移住 最新ニュースと解説

November 9, 2024
2024年米国大統領選挙結果とカナダ移住について:
米国大統領選挙結果を受けて、多くの外国人労働者や米国市民が移住先の選択肢としてカナダを検討しています。歴史的に見ても、米国の選挙年にはカナダ移住への関心が急増する傾向があり、今年も例外ではありません。しかし、新たな課題も浮上しています。カナダは移民受入数の削減を発表しており、以前よりも競争が激化し、選考基準が厳しくなっています。一方で、カナダは移住を希望する投資・起業家、スペシャリスト、熟練エンジニアに向けては、様々な移民プログラムを引き続き提供しています。政治的な安定性や新たな生活を望む方々にとって、カナダは依然として魅力的な移住先と言えるかも知れません。

米国大統領選挙に関連する主なポイント:

  1. 米国大統領選挙の影響で、カナダへの移住に対する関心が高まっていますが、最近の移民受入数削減により、競争が激化すると予想されます。
  2. 米国在住の外国人労働者は、カナダ企業から雇用オファーを得ることで、企業内転勤(ICT)やグローバル・タレント・ストリーム(GTS)などのプログラムを通じて、カナダへの入国がスムーズになります。
  3. 米国市民は、CUSMA協定に基づき、簡略化されたカナダ就労許可取得プログラムを活用できます。これにより、特定の職業や企業内転勤の手続が容易になっています。
  4. スキルドワーカー/PNP/CEC等のクラスでカナダ移住を希望する場合、カナダ労働市場のニーズに対応するため、更なるスキル向上が求められる可能性があります。

November 8, 2024
カナダ移民局(IRCC)、SDS の終了を発表:
2024年11月8日、カナダ移民局(IRCC)は、SDS(Student Direct Stream) による学生ビザ(正式には「就学許可証」)の申請受付を終了しました。今後は、全ての国からの学生ビザ申請者は、通常の申請プロセスを経由して申請を提出することになります。SDSは2018年に導入され、インド、中国、パキスタン、フィリピンなど14カ国からの留学生を対象に、就学許可証の申請手続を迅速化するものでした。SDSを利用する申請者は、通常の申請に必要な基本要件に加えて、指定された語学試験(IELTS、CELPIP、TEF、TCF等)で一定のスコアを取得し、CA$20,635 のカナダ保証投資証明書(GIC)の開設証明書を提出する必要がありました。SDSは、従来の学生ビザ申請プロセスと比較して、承認率が高く、処理時間が短いという特徴がありました。しかし、SDS での申請を予定していた学生は、今後は従来よりも長い審査処理時間を想定する必要があります。IRCC は SDS終了の理由について、「カナダの目標は、プログラムの完全性を強化、学生の脆弱性に対処、全ての学生に平等且つ公平な申請プロセスへのアクセスと、充実した学業経験を提供することである」と発表しています ⇒ カナダ移民局(IRCC) 発表ニュースサイト

カナダ留学生プログラムの最近の変更点:
新規就学許可証発行数の上限が設定され、2025年には、上限 437,000件、修士課程/博士課程の学生も対象となります。また、PGWP(卒業後就労許可証)を申請する学生を対象とした言語・専攻分野の適格性審査の新たな導入、留学生の配偶者に対する就労許可証の発行制限、必要生活費要件が変更されております。


November 7, 2024
カナダ投資永住権カテゴリーでは、ケベック州投資家ビザ(QIIP)が20年以上に亘り運用されている最も知られたプログラムであり、世界中から毎年 1,600~2,400 families のクリニックオーナー、会社経営者、会社・組織上級管理職の方々が永住権を取得してきました。しかし2019年9月に受付が停止され、2024年1月の受付再開以降は、フランス語会話能力(中級)が要件として追加されたことから、2019年以降は多くの方々が、ケベック州投資家ビザ以外の永住権投資プログラム(フランス語要件が無いもの)で申請、永住権認可を受けてきました。各州では独自の認可要件を設定しておりますが、オンタリオ州投資永住権プログラムの様に2023年12月に予告無く中止となったプログラムもあり、申請受理及びビザ認可状況には注意が必要です ⇒ 各州のカナダ投資移民プログラム


November 6, 2024
カナダ永住権取得を目指す、日本在住のスペシャリスト、エンジニア、サラリーマンの方々にとって、"FSW 連邦スキルドワーカー" 等のクラスでの永住権取得は難易度がより高まっています。しかし、IELTS / CELPIP の英語力向上に加え、カナダ企業からのジョブオファーを獲得できれば、永住権取得の可能性は大きく広がります ⇒ カナダ移民成功へのヒント・ジョブサーチ最新情報


November 5, 2024
最新移民レベル計画が Express Entry に与える影響についてポイントをまとめました:

1) Express Entry 割当の増加:
2025年の永住権受入目標数は全体で約20%削減されましたが、Express Entry への割当数は、2024年度目標と、昨年の移民レベル計画の2025年度目標の両方からの増加しております:
ircc_immigration_plans_2024_2025

2) カナダ在住の候補者の優先:
新計画では、“In-Canada Focus” と “Economic Priorities” という新しいカテゴリーが導入され、カナダに現在住んでいる候補者は、2025年に ITA(= Invitation to apply 永住権申請資格) を受け取る可能性が高くなります。一方、FSW または FST で海外から申請する候補者は、可能性が低くなります。

3) カテゴリーベース選考の優先:
新計画では、“Federal high skilled” (FHS) というカテゴリーにも目標が設定されました。これは、カナダの労働市場からのニーズが高い職能を持つ候補者を対象としたもので、カテゴリーベース選考通じ実施されると予想されます。特に、医療従事者, 熟練専門職・熟練技術者(Skilled trade)、フランス語上級者が優先職種カテゴリーとして挙げられ、これらの対象となる候補者は、2025年にITAを受け取る可能性が高くなります。

4) 過去の傾向:
IRCCは、2024年3月に "Domestic draws" を優先する意向を発表、5月から10月にかけて "CEC class" を対象としたドローを8回、併せて、カテゴリーベース選考を対象としたドローも 16回実施しました:
Results_of_Express_entry_draws_2024.jpg

まとめ:
IRCC は、2025年もカテゴリーベース選考を対象としたドローの継続を表明しており、医療従事者, 熟練専門職・技術者(Skilled trade)、フランス語上級者を対象に、カナダ在住の候補者と併せ、多くの ITA 発行が予想されます ⇒ 参考ベースデータ | カナダ移民局ウェブサイト


October 31, 2024
2024年10月31日、ケベック州移民局は主要な永住権申請プログラムである PEQ (卒業生ストリーム) と正規熟練労働者プログラム (PRTQ) の受付を一時停止し、即時適用することを発表しました。この措置は2025年6月30日まで継続される予定です。

主な変更点:
ケベック州の新移民計画 (Quebec New Immigration Levels Plan) に基づき、ケベック州選定証明書 (CSQ) の発行目標数が、2024年の14,500人から2025年には4,500〜5,700人へと大幅に削減され、その結果、2025年の永住権認可数は13,500〜15,000人に目標設定されました。今回の一時停止措置がなければ、15,000〜19,000人になると予測されていました。 なお、PEQ (卒業生ストリーム) は一時停止されますが、PEQ (労働者ストリーム) は引き続き受付が行われています。

PRTQと新プログラムの導入:
ケベック州移民局は移民受入制度の再編を行っており、PRTQ の申請受付を停止し、11月29日から新たな熟練労働者選定プログラム (SWSP) を導入する予定です。また、ケベック州の2025年の移民受入目標を5万人とし、そのうち経済移民の受け入れは最大32,900人となる見込みです。

PEQ 労働者ストリームの申請条件:
PEQ (労働者ストリーム) では、ケベック州でのフルタイム就労経験 (職業分類レベル0、A、B) と、申請実行時点でケベック州における居住資格を保持していることが申請要件となります。

ケベック州は、PRTQ プログラムでの総受入数の25%を特定の国の外国人に割り当てる方針と、平均時給以下での外国人臨時雇用の許可申請を受け付けないといった措置も導入しています。これら一連の措置は、ケベック州への移民急増を抑制し、労働市場や社会からのニーズに対応するためのものです。

補足説明:
CSQ(ケベック州選定証明書): ケベック州が発行する証明書で、ケベック州への移民を希望する人が永住権を申請するために必要な書類です。ケベック州独自の移民制度では、カナダ連邦政府とは別に、独自の選考基準で移民候補者を選んでいます。そのため、ケベック州から発行される選定証明書を取得し、その後、カナダ連邦政府に永住権を申請する必要があります。

PEQ(ケベック経験プログラム)はケベック州で就学または就労経験のある人が、永住権を申請するための制度で、以下の2つのストリームがあります:
卒業生ストリーム → ケベック州の高等教育機関、または州政府が認可した職業訓練カレッジを卒業した人が対象となります / 労働者ストリーム → ケベック州で一定期間就労経験のある人が対象となります。
参考ベースデータ | ケベック州移民局ウェブサイト


October 29, 2024
カテゴリーベース選考 CRS Cutoff score に関する考察:
2023年7月に導入された Express Entry のカテゴリーベース選考は、CRSスコアが低い候補者(例:500点以下)にとっても、カナダ永住権取得への道を開くものです。この制度では、カナダの労働市場ニーズに基づき、特定のスキルや職歴を持つ候補者に対し、ITA が優先的に発行されています。具体的には、下記のようなカテゴリーが対象となっています(CRSスコアレンジも表示):

  1. 医療従事者 ⇒ 431 ~ 476
  2. STEM(科学・技術・工学・数学) ⇒ 481 ~ 486
  3. 熟練専門職(熟練技術者) ⇒ 388 ~ 425
  4. 輸送分野 ⇒ 435 (2023年は一回のみ実施)
  5. 農業分野 ⇒ 354 ~ 386
  6. フランス語上級者 ⇒ 375 ~ 486

カテゴリーベース選考の対象となるには、過去3年以内に、カナダ国内または国外を問わず、その職業において少なくとも6ヶ月間のフルタイムの継続的な就労経験(または同等のパートタイム就労経験)を積んでいることが必要です。フランス語上級者の場合、候補者は、"Niveaux de compétence linguistique canadiens (NCLC)" の4つの言語能力すべてにおいて7点以上のスコアを記録したフランス語能力試験スコアシートを提出しなければなりません。CRSスコア 500点未満の候補者に対し、ITAが発行された実際のケースを以下に示します:

事例 1: 電子回路設計技術者:
年齢32歳、日本国内で4年間、電子回路設計のエンジニアとして勤務、電子工学の修士号を取得しており、英語IELTS スコアは "CLB 9 相当" です。カナダへの移住を希望し、関連の業界での就労を希望しておりますが、カナダでの就労経験も、カナダ国内での指定教育機関の学位もありません。この場合の CRS スコア計算は下記の様になります:

Age 32 → 94
Education - Master degree →135
Language ability(English) CLB 9 → 124
Skilled transferability(Language + Education) → 50
Skilled transferability(Language + Work experience) → 50

Core human capital with no spouse → 353/460
Skill transferability combination → 100/100
Additional factors: 0/600

以上、CRS スコアは 453 と算出、直近の関連職種でのカテゴリーベース選考の Cutoff score 430点をクリアしております。

事例 2:フランス語上級者:
年齢27歳、日本国内の金融機関で金融アナリストとして勤務歴、カナダ国内で3年間の就労歴、金融の分野で大学卒業後の専門教育3年間コースを修了、フランス語スキル(CLB 9)、英語スキル(CLB 5)のケースの CRS スコアは下記の様になります:

Age 27 → 110
Education → 120
Language(French) CLB 9 → 124
英語能力 CLB 5 → 4
Skilled transferability(Language + Education) → 25
Skilled transferability(Language + Work experience) → 50
Additional factor (French CLB 9) → 50

Core human capital with no spouse → 358/460
Skill transferability combination → 75/100
Additional factors: 50/600

以上、CRS スコアは 483 と算出、直近のカテゴリーベース選考(フランス語上級者) の Cutoff score 444点をクリアしております。

2023年の動向のポイント:
ITA年間総発行数の 29%が STEM分野の職歴を持つ候補者。

2024年の動向のポイント:

  1. フランス語上級者を対象に優先的にITA発行。
  2. フランス語上級者が ITA総発行数の30%を占める見込。
  3. ケベック州外に定住するフランス語話者の移民数を増やすというカナダ政府の目標に沿ったものである。
  4. Miller 移民相は、2024年には6%、2025年には7%、2026年には8%に増やす目標を発表。
  5. カナダ移民局は、州および準州の代表者、業界関係者、労働組合、雇用主、労働者、労働者擁護団体、定住支援団体、移民分野リサーチャー等からの要望に基づき、新たなカテゴリーを導入する意向を発表。

現状のポイント:

  1. カテゴリーベース選考導入後、一般選考のドロー回数が減少、直近では2024年4月での実施のみ。
  2. カナダ経験クラス、PNP(州推薦)プログラム、カテゴリーベース選考のドローは頻繁に実施、週によっては最大3回のドローを実施。
  3. 一般選考及びカナダ経験クラス選考の CRS Cutoff score が上昇、今年に入ってからは Cutoff score は全て500ポイント以上。
  4. フランス語上級者の Cutoff scoreは、2月29日には336まで低下。
  5. 2023年前半の全体の Cutoff score は平均489点から2024年前半には536点に上昇。

留意事項: Express Entry 登録プロフィールを最新の状態にアップデートすることで、カテゴリーベース選考の対象となる可能性があります。


Oct. 24, 2024
カナダ政府 - 移民受入数削減を発表:
(Express Entry 候補者には朗報も)
政府は 2025-2027年の移民レベル計画を発表、2025年のカナダ移民受入の目標数を 395,000人に減らすことを明らかにしました。これは 2024年の目標値485,000人、そして以前発表された目標値から減少となります。しかし、Express Entry 候補者、外国人就労者にとっては朗報もあります:

Express Entry は堅調、PNPは減少:
発表された移民レベル計画によると、Express Entry による移民は、2024-2025年に大幅に減少することはありません。2025年には連邦経済移民クラス枠で 41,700人が Express Entry を通じ、カナダに移民する見込みですが、PNP(州推薦プログラム)の目標数は、2025年の PNPによる移民割当数は55,000人で、2023年の移民レベル計画で予測されたものに比べ50%削減となっております。

カナダ国内からの移民を促進:
「カナダ国内重視」の方針が明確となっており、これは既にカナダ国内で就労、または学生として滞在している人々の永住権取得を促進する狙いがあり、2025年には、カナダ経験クラス(CEC Class)等のカナダ永住権プログラムを通じ、82,980人のカナダ国内一時滞在者(= 留学生、外国人就労者)に永住権が認可される見込みです。

優先される職種と人材:
発表された移民レベル計画では、医療関係、貿易関係、そしてフランス語能力を優先する方針が示され、ケベック州以外のフランス語スピーカーの永住権取得者数の目標は、今後3年間で増加する予定です。

一時滞在者(留学生と外国人就労者)の減少:
一時滞在者数についても、今後数年間は減少する見込みです。2025年には、学生 305,900人、外国人就労者 367,750人となる見込みで、2023年と比較すると大幅に減少する見込みで、留学生と "IMP 国際人材プログラム"(IMP = Int'l Mobility Program)就労者の減少が顕著です。

今回の移民受入目標調整の背景:
留学生プログラムや外国人就労者プログラム等の移民抑制することを目的とした、直近数ヶ月の一連の措置によるものです。また、過去二年間でカナダ国民の間で移民政策に対する支持が弱まっていることも、今回の決定に影響を与えている可能性があります。

今後も移民受入を継続:
2019年から2021年の移民レベル計画(Covid-19 パンデミック前に発表された計画)では、毎年最大35万人の新規移民を対象とする目標が設定されていました。今回の計画発表で移民受入数は減少するものの、パンデミック以前の年よりも、引き続き多くの移民を受け入れることになります。
Summary, カナダ移民受入計画_2025_to_2027

分析, カナダ移民受入計画_2025_to_2027
カナダ政府発表・ベースデータ動画
カナダ移民局・リリース情報


October 4, 2024
数ヶ月前から予告されていた、PGWP(= Post-Graduation Work Permit)の対象となるプログラムの改定内容が発表されました。

概要:
2024年11月1日以降に就学許可(Study permit)を申請する方から今回の改定が適用されます。学士号、修士号、博士号プログラムを卒業した卒業生は、求人需要の高い専攻分野であることを証明する必要がなくなります。カレッジプログラム等の卒業生については原則、対象となる専攻分野を修了する必要があります。対象となる専攻分野は、Express Entry カテゴリーベース選考で指定されている五つの職種カテゴリーに準じており、認定されるプログラムは 966以上あります。PGWP申請には、従来の基本要件に加え、言語と専攻分野に関連する以下二つの要件が新たに追加されます:

言語要件:
2024年11月1日より、PGWP候補者は全員、英語(IELTS、CELPIP)、またはフランス語の語学能力証明書(TCF、TEF等)を提出しなければなりません。 必要な能力レベルは、修了した教育レベルによって異なり、大学課程以上を修了した方は、語学テスト4分野(Reading - Writing - Speaking - Listening)で CLBレベル7以上、カレッジ課程を修了した方は、4分野(Reading - Writing - Speaking - Listening)で CLBレベル5以上のスコアを取得する必要があります。語学試験スコアは2年間有効です:
IELTS / CELPIP試験情報
フランス語試験情報

専攻分野:
2024年11月1日以降に就学許可を申請する候補者は、PGWPの対象となるためには、対象となる専攻分野を修了している必要があります。従来、PGWP の対象となるためには、プログラムの就学期間が8ヶ月間以上であることが必要とされ、この要件は今後も継続されます。つまり、2025年7月に PGWPを申請する最初の候補者グループは、認定された専攻分野での修了証明の0提示が必要となります。現時点では、全ての候補者が認定された専攻分野を修了していることを示す必要はなく、学士号、修士号、博士号プログラムを修了した候補者は、認定された専攻分野を修了していなくても PGWP申請資格があります。カレッジのプログラム等を卒業した候補者については、認定された専攻分野を修了する必要があります。これらの認定専攻分野は、カナダ労働市場から求人需要の高い職業に関連しています。

認定された分野は、Express Entry のカテゴリーベース選考で対象となる職業に一致する下記の5つのカテゴリーに分類されます:

  1. 農業および農産食品分野
  2. 医療分野
  3. STEM(Science, Engineering, Technology & Mathematics)分野
  4. 熟練専門職(熟練技術者)の分野
  5. 輸送分野

カテゴリーベース選考に併せた分類に加え、カナダの高等教育プログラムを学習分野別に分類するために、分類教育プログラム(CIP)が使用され、計 966のプログラムが認定されております ⇒ IRCC's CIP 分類 - 計 966 programs

認定カテゴリー変更の可能性?
現時点では確定的な情報はありませんが、Express Entry 計画立案に合わせ、2025年に教育分野が導入される可能性があり、労働市場からのニーズを踏まえ、カテゴリーが変更される可能性があります。

従来から変更されていない基本要件:

  1. 候補者は、PGWPで承認されたプログラムを提供する指定教育機関でプログラムを修了。
  2. 学生は、一部の例外を除き、就学中はフルタイム就学生のステータスを維持。
  3. 直近180日以内に有効な就学許可証を取得。

留意すべき事項:
カナダの大学・カレッジを修了後、カナダで就労することを希望される方々は、検討されている留学プログラムが上述の "PGWP 専攻分野" の対象であることを確認する必要があります。学士、修士、博士課程は、専攻分野に関わらず PGWP 対象であるため、入学選抜の競争率が激化する可能性がありますので、内容を十分に吟味した就学申請書を早めに準備されることが必要になると思われます。カレッジ課程への留学を希望する場合は、専攻分野の選択に特に注意する必要がありますが、今後数年以内に認定カテゴリーが変更される可能性(リスク)があると想定されますので、学士、修士、博士課程での留学に焦点を絞ることも選択肢の一つになると考えられます。
参考ベースデータ | カナダ移民局
PGWP(= Post-Graduation Work Permit)解説


October 2, 2024
カナダ投資家ビザで申請を検討されている方々からお問い合わせいただく、カナダの所得税・優遇税制・贈与税等に関する記事をアップデートいたしました ⇒ カナダ投資家ビザに関連したカナダ税務情報
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September 30、2024
カナダ統計局(Statistics Canada)から発表された、2018年から2019年にカナダに移住された方々のスキルレベルとカナダでの就業に関するレポートです ⇒ カナダ移住された方々の就業分析レポート


September 27, 2024
カナダ就学許可証の申請が却下された方々を対象に、カナダ連邦裁判所は、手続の合理化と所要期間短縮を目的とした司法審査プロセスを試験的に導入することを発表しました。この試験プロジェクトでは、就学許可証の却下に対する異議申し立てと司法審査を申請する人々は、処理期間が現在の14~18ヶ月から、5ヶ月以内に手続を完了できる可能性があります。 異議申し立てと司法審査の申請とは、個人がカナダ連邦裁判所に移民局の決定に異議申し立の許可を求める手続で、まず裁判官が司法審査を行う申請者に許可を与えるかどうかを決定し、許可が下りた場合、案件の審理が開始されます。この試験プロジェクトは、近年留学生の就学許可証申請却下率が高いことを受け、対応策として導入されます。2024年12月末までに連邦裁判所は、24,000件の申請を処理するとしており、これはパンデミック前の年間平均の約4倍に相当します。この試験プロジェクト目的を達成すれば、2024年10月1日以降に却下された就学許可証の司法審査において、対象者は大幅な時間と費用の節約が可能となります。

試験プロジェクトへの参加要件:

  1. 当事者双方のプログラム参加への同意。
  2. 申請書に記述された事実関係の内容に双方が合意。
  3. 安全保障上の関連する様な複雑な案件ではないこと。
  4. 申請許可申請書の提出期限延長を要求していないこと。
  5. 宣誓供述書が提出されていない。
  6. IRCC(カナダ移民局)が認証した法廷記録の提出。
  7. この試験的プロジェクトに参加には追加費用は発生しないため、申請料金は50ドル。

こに試験プロジェクトでは、聴聞会に出席する必要はなく、全ての書類を裁判所に提出することで完了します。裁判官が申請者と IRCC の主張を検討し、決定を下し書面で通知します。申請の期限が設定されており、カナダ国内で申請する場合、就学許可証の却下通知を受け取った日から15日以内、国外からの場合は60日以内に申請を行う必要があります。手続にあたっては、連邦裁判所が提供するチェックリストを確認し、基準を満たしていることを確認した上で申請を行ってください。

司法審査(Judicial Review)とは?
カナダ移民局(IRCC)等の政府機関が行った決定が、公正かつ合法であるかどうかを裁判所が判断する手続です。例えば、ビザ申請・就学許可証の申請が却下された場合、その決定が法律に基づいて適正であったかどうかを、申請者は連邦裁判所に審査請求することができます。連邦裁判所では、候補者の案件を最初から再審査するのではなく、審査時に適用された法律や提出された書類に基づき、決定が適切であったかを判断します。連邦裁判所が審査に誤りがあると判断した場合、政府機関に対し再審査を命令することができます。司法審査手続に代理人は必須ではなく、弁護士に依頼をせず、独力での手続が可能です。
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参考ウェブサイト ⇒ カナダ移民局 Judicial review


September 14, 2024
2019年9月から中断していたカナダ投資家ビザプログラム(ケベック州PNP)は、2024年1月に一部の選考基準を変更して再開されました。多くの方からお問い合わせをいただいておりますので、変更点の概要をお知らせいたします:

  1. 新選考基準では、従来の受付年間ファイル数上限、申請期限、選考ポイントグリッドを廃止。
  2. フランス語会話能力 #7(中級)以上が要件として追加。
  3. ケベック州移民局からの投資金払込要請から120日以内に、政府が認可したケベック州金融機関を通じ、Immigrants Investisseurs Inc.に100万カナダドルを金利0%で5年間投資(五年後の返還は政府が保証)及び、20万カナダドルを拠出(これらの投資金はケベック州金融機関から借入可能)。
  4. ケベック州移民受入証書(CSQ)の認可を受けてから、カナダ移民局(IRCC)に就労許可証(Work permit)を申請取得すること。
  5. 就労許可証(Work permit)の発給を受けてから、2年以内に少なくとも12ヶ月間ケベック州に居住すること。12ヶ月間の内訳は、最初の6ヶ月間は主申請者が居住、残りの6ヶ月間は引き続き申請者、または配偶者(または事実婚者)が居住すること(永住権確定後は、バンクーバー・トロント等の他州への居住が可)。

カナダ投資家ビザ詳細解説
カナダ投資家ビザ・起業家ビザ(フランス語要件不要)


September 13, 2024
2023年に10周年を迎えた後、カナダ移民局(IRCC)はスタートアップ・ビザプログラム(SUV) Program)の評価報告書を公表しました。その中で、SUVプログラムは重要な経済移民プログラムの一つであり、世界経済および移民動向の変化にも対応していると結論づけています。内訳を見ますと女性起業家の方が 24%を占めております ⇒ 報告書概要


September 12, 2024
カナダ政府は、特に外国人就労者や留学生を対象とした一時的な移民プログラムに大幅な変更を加えると発表しました。移民相が発表した主な措置の概要は以下の通りです:

留学生に対する就学許可証の発行制限:
留学生に対する就学許可証の発行数は、2025年迄に10%削減、485,000件から437,000件に減らされる予定です。この上限は2026年迄維持されます。修士課程及び博士課程の学生に対する例外措置は廃止され、これらの学生は州の定員枠内に入っていることを確認するため、州政府が発行する証明書を取得する必要があります。

Post-Graduation Work Permit プログラムの見直し:
カナダの労働市場のニーズに合わせ、今秋より調整される予定です。これにより、大学以外の教育機関(専門学校、技術系の機関、職業訓練校等)で提供される学位レベルに相当する教育プログラムを修了した学生が就労許可を得ることが困難になります。専門学校の卒業生については、専攻分野が労働力不足に関連している必要があります。また、経済クラス(Economic Class)永住権プログラムとの整合性を図るため、フランス語または英語の語学要件が追加されます。詳細は今後数週間以内に発表される予定です。

学生の配偶者に対する就労許可の制限:
2024年末以降、少なくとも16ヶ月間の修士課程に在籍している学生の配偶者のみが、Open Work Permit 許可の対象となります。


September 10, 2024
Express Entry CRSスコアが高水準で推移している理由 ?
2024年に実施された "カテゴリーベース選考(Category-Based STEM Express Entry Draw)" で多くのITAが発行されたことが、CRSスコアの上昇の主な要因の一つです。また、カナダ国内には多数の外国人就労者や留学生が在住しており、その多くがPNPやCECの対象者となっているため、競争が激化しています。更に、カナダは依然として移住先として非常に人気が高く、Express Entryへの応募者が増加していることも 2024年のCRS Cutoff score 上昇の要因となっています。

PNP(州推薦プログラム)選考ドローの増加理由:
ここ数ヶ月、カナダ移民局(IRCC)のドローにおいてPNP選考ドローが増加していますが、PNP候補者自体が増えたわけではありません。PNP候補者は全プログラム対象の一般選考ドローでもITAを取得できるため、多くのITAがPNP候補者に割り当てられている可能性があります。実際、最近は一般選考ドローが行われていません。更に、PNPによるノミネーションは通常6ヶ月間有効であり、有効期間内にITAが発行されないと失効のリスクがあります。これにより、州及び連邦政府の負担が増加する可能性があります。PNPを通じ各州は地元の労働市場に適した候補者を選抜できるため、各州の経済的ニーズを満たす重要な手段となっています。更に、PNP候補者の多くは既にカナダ国内に在住しており、ITAの発行が遅れるとステータス延長の申請が必要となり、IRCCの処理負担が増加する懸念があります。

一般選考ドローの再開時期とCRSスコア予想:
2024年4月23日以降、カナダ移民局(IRCC)は全プログラム対象の一般選考ドローを実施していません。当時の CRS Cutoff score は529で、今年の一般選考ドローで確認された最低スコアは524でした。そのため、多くの方が次の一般選考ドローがいつ実施されるのか、またその際のCRS Cutoff score がどの程度になるのかに関心を持っています。しかし、現時点では次の一般選考ドローに関する具体的な情報はありません。IRCCは現在、PNPやCEC、カテゴリーベース選考に焦点を当てており、一般選考ドローが再開されるまでにはまだ時間がかかる可能性があります。一般選考ドローが4ヶ月間実施されていないことを考慮すると、次回のドロー時にはCRS Cutoff score が更に高くなり、560以上になる可能性もあります。

Express Entryドローの今後について:
2025年には新たな職種が追加される可能性があります。これには、電気自動車用バッテリー生産に関連する重要鉱物の採掘、新技術(クリーン/グリーンテクノロジー、量子技術)、応用科学(バイオテクノロジー、バイオ製造)等の分野が含まれると予想され、教育関連職種も追加される見込みです。IRCCの内部メモによると、2024年にはフランス語能力カテゴリーが優先され、発行されるITAの30%がフランス語能力の高い候補者に、25%が STEM(科学、技術、工学、数学)関連職種に、15%がヘルスケア職種に割り当てられています。残りの30%は Trade Class(熟練工)(5%)、運輸関連職(3%)、農業・農産食品関連職(0.5%)、その他(21.5%)が一般選考ドローに配分される予定です。2025年には、既にカナダに滞在している元留学生や外国人臨時労働者が "カテゴリーベース選考" の対象となる可能性が高いと予想されています。これは、外国人臨時労働者等一時居住者を永住権保持者に移行させるというIRCCの方針に基づいています。

Express Entry Pool 最新CRSスコア分布(参考データ):
以下の表は、2024年9月9日時点におけるExpress Entryプール内の候補者の分布を示しています。この時点で、Express Entry Poolには計205,569人の候補者がいました:
Express Entry, FY 2024, Most updated distribution data


September 2, 2024
Miller移民相は、経済移民(Economic class)に重点を置く現在の移民レベル計画の見直し検討を示唆しました。背景として、近年の世論調査では、移民政策への支持が低下しており、住宅問題や物価上昇への影響が懸念されています。パンデミック期間中、移民がカナダ経済を支えた一方で、移民政策の見直しを求める声が高まっています。しかしカナダの労働市場は移民に大きく依存しており、人口の高齢化や労働力不足が深刻化しています。これらの状況を踏まえ、留学生を対象としたビザ発給に上限を設定、失業率が高い地域での低賃金外国人就労者の受入数を制限する等、一時滞在者数を減らす措置が既に実施されています。カナダ政府は、移民政策について世論や経済状況を踏まえ、経済移民だけでなく、他のカテゴリーの移民受入も考慮しながら、カナダ社会全体のバランスを重視した移民政策を検討しております。


September 2, 2024
カナダ投資家ビザの新しい認可要件である "フランス語・中級会話能力" について追加詳述を致しました。


August 31, 2024
国際人事コンサルタント会社 "REMOTE 社" の調査によると、カナダは世界で5番目にワークライフバランスが良い国として評価されました。カナダが高評価を得た理由として、短い労働時間、高い生活水準と充実した福利厚生を挙げております。カナダ人の平均労働時間は週32時間で OECD平均よりも短く、十分な余暇時間が確保されています。課題としては、カナダの労働基準は州により異なり、例として、法定年次休暇の日数は州ごとに違うことから、必ずしも有給休暇が保証されているわけではありません。
Source: Report of Global HR Consulting firm


August 28, 2024
カナダ移民局(IRCC)は、8月27日に今月5回目のエクスプレスエントリー抽選(ドロー)を行い、カナダ経験クラス(CEC)を対象に3,300人の候補者にITAを発行しました(Cutoff score は507点)。また、8月26日にはPNPを対象に1,121人の候補者にITAを発行しました(Cutoff スコアは694点)。IRCCは最近、隔週で複数の抽選を実施しており、ここ数ヶ月はPNPとCECを対象としたドローが増えています。これは、移民レベル計画2024-2026で示されている新規移民の受入目標を達成しつつ、カナダ国内の一時滞在者数を減らす方針に沿ったものです。IRCCは、2024年度に110,770人、2025年度に117,500人の移民を受け入れる予定です ⇒ エクスプレスエントリー・最新ドロー情報


August 28, 2024
COVID-19パンデミックに関連した国境閉鎖のために帰国できないカナダ滞在者を支援するため、また、雇用主が重要な労働力の不足を補うために、一定の条件を満たした一部のカナダ滞在者を対象としたカナダ国内からの就労許可証申請が、8月28日をもって認められなくなりました。ただし、"Bridging Open Work Permit(BOWP)" 等の一部の就労許可申請は引き続きカナダ国内からのみ、申請が認められます。関連情報として、J.トルドー首相は、外国人就労者プログラム(TFWP)の資格基準を厳格化する新たな措置を発表しました。主な内容は、低賃金職種へのTFWPの適用削減、低賃金職種における外国人就労者の雇用比率を全体の10%以内とする、外国人就労者の雇用期間を最長1年とする(従来は最長2年)、失業率が6%以上の大都市圏においては、低賃金職種の外国人就労者の雇用を目的としたLMIA(労働市場影響評価)の処理を停止する、というものです。ただし、保健・建設・食品安全部門はこの新措置の適用外となり、引き続き外国人就労者を雇用することが可能です。これらは、パンデミック中に導入された一時的な移民政策の見直しの一環であり今後、移民政策についても変更が検討される可能性があります。


August 9, 2024
カナダ移民局エクスプレスエントリー年次報告書を発表:
2024年8月9日に発表された報告書によりますと、2023年度(2023/01/11~2023/12/21)は計42回のドローが実施され110,266件の ITA が発行され、2022年度の46,539件から二倍以上の増加となりました。プロフィールの総エントリー数は488,571件で、この内343,875人(全体の67%)が適格と判定されました。エクスプレスエントリーは、FSWP(連邦技能移民)、CEC(カナダ経験)、FSTP(連邦技能移民トレード)、PNP(州推薦プログラム)の各クラスの移民審査を迅速化する目的で導入され、CRS(Comprehensive Ranking System)と呼ばれるシステムを用い1200点満点で候補者を採点、高得点者から順番に ITA が発行されます。重要なイベントとして2023年6月に “カテゴリーベース選考(Category-Based STEM Express Entry Draw)” が導入されました。これはジョブマーケットから特に需要の高い職種(医療従事者、STEM系(= Science、Engineering、Technology & Mathematics)、農業、輸送分野)及び、フランス語の高スキル保持者を対象に ITA を優先発行するものです。報告書によれば、ITA の大半(40,052人)は CECクラス候補者に発行、次いで PNPクラス 26,445件 / FSWPクラス 17,898件 / FSTPクラスは8件となっており、"カテゴリーベース選考" の導入以降は、計25,870件のITAが発行され、内訳は CECクラス 12,073件、FSWPクラス 13,790件、FSWPクラス 7件となっております。

CRS Cutoff スコアは 300 ~ 550点で推移、全候補者の93%がこのスコアレンジにあり、カテゴリーベース選考導入後の Cutoff スコアは、500以上となっております:

ITA 発行を受けた候補者のスコア範囲:
FSWP/CEC/FSTP クラス ⇒ 484 ~ 561
PNP州指名プログラム ⇒ 691 ~ 791

カテゴリーベース選考の優先職種:
医療従事者 ⇒ 431 ~ 476
STEM(科学・技術・工学・数学) ⇒ 481 ~ 486
Trade Class(熟練専門職) ⇒ 388 ~ 425
輸送分野 ⇒ 435 (2023年は一回のみ実施)
農業分野 ⇒ 354 ~ 386
フランス語上級者 ⇒ 375 ~ 486

候補者の職種・職務経験は、エクスプレスエントリーの資格判定において大きなウェイトを占め、労働市場から需要の高い職種で職歴がある方々に優先的に ITA が発行されました。2023年には、コンピュータ、エンジニア技術系及び、金融分野の職種の候補者に対し最も多くの 7,259 の ITA が発行されました。報告書の中で記述されているITA 発行数の多い15職種のうち、10職種が職業分類リスト(NOC 2021) TEER1に分類され、目安として大卒以上、またはそれに準ずる学位を必要とする職種となっております:

NOC 21231;
Software engineers & designers 7,259 (6.5%)
NOC 21232;
Software developers & programmers 5,183 (4.7%)
NOC 62020;
Food service supervisors 3,277 (2.9%)
NOC 21222;
Information systems specialists 2,951 (2.6%)
NOC 13110;
Administrative assistants 2,538 (2.3%)
NOC 21223;
Database analysts & data administrators 2,151 (1.9%)
NOC 11202;
Professional occupations in advertising、marketing & public relations 2,142 (1.9%)
NOC 11100;
Financial auditors and accountants 2,090 (1.8%)
NOC 22221;
User support technicians 1,844 (1.6%)
NOC 20012;
Computer & information systems managers 1,841 (1.6%)
NOC 13100;
Administrative officers 1,747 (1.5%)
NOC 21211;
Data scientists 1,654 (1.5%)
NOC 21221;
Business systems specialists 1,600 (1.4%)
NOC 12200;
Accounting technicians & bookkeepers 1,599 (1.4%)
NOC 21230;
Computer systems developers & programmers 1,475 (1.3%)
Other 70,915 (64.3%)
------------------------------
Total 110,266 (100%)

学歴:
ITA 発行を受けた候補者の方々の最終学歴の内訳は下記の通りです:

One or two year post-secondary credential 7,819 (7.0%)
Post-secondary credential of three years or longer 50,294 (45.6%)
Master's Degree or entry-to-practice professional degree 47,529 (43.1%)
PhD 3,814 (3.4%)
------------------------
Total: 110,266 (100%)
高校卒業後専門カレッジで三年以上のフルタイム就学コース修了者、あるいは四年制大学卒業以上の方々で 90%近くを占めております。

英語、またはフランス語スコアについて:
2023年のデータでは、エクスプレスエントリーの候補者の78%が CLB 7 ~ 9 の範囲のスコアを申告しております:

CLB/NCLC 4: 5 (<1%)
CLB/NCLC 5: 1,192 (1.0%)
CLB/NCLC 6: 3,849 (3.4%)
CLB/NCLC 7: 26,173 (23.7%)
CLB/NCLC 8: 25,214 (22.8%)
CLB/NCLC 9: 33,872 (30.7%)
CLB/NCLC 10: 19,961 (18.1%)
---------------------------------
Total: 110,266 (100%)  Source - IRCC Website


August 1, 2024:
新クラス "Semi-Skilled Worker Class" について:
カナダはこれ迄、専門スキルを持つ人材の受け入れに力を入れてきましたが、カナダ労働市場では近年、飲食業・小売業といった高度な専門スキルを必要としない労働力も不足していることから、カナダ移民局ではこれらの業種に従事する準熟練労働者の方々を対象とした新しい永住権クラスを今年秋に導入予定です。

対象となる方:
この新クラスでは、"TEER レベル 4~5" というスキルレベルの仕事に従事している方々が対象となります。TEER とは 2022年11月に導入された新しい職業分類で、数字が小さい程高いスキルが必要とされることを示します。"レベル 4~5" は、高校卒業程度の学歴で、ある程度の経験があれば就労出来る業種が該当します:
TEER レベル (新職種リスト NOC 2021)の解説

Semi-Skilled Worker(準熟練労働者)に対するニーズ:
カナダの労働市場では、専門スキルを持った熟練労働者だけでなく、準熟練労働者に対するニーズも高まっています。カナダには多くの外国人が一時滞在ビザで、中には低賃金で就労している人が少なくなく、カナダ政府はこのような外国人に永住権取得の機会を提供、労働環境改善と経済活性化を目指しております。この新クラスの詳細は今年の秋に発表予定であり、カナダの移民政策における一つの転換点になるものと予想されます。
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July 3, 2024:
CEC・カナダ留学を経て永住権申請を検討される方へ:
従来はカナダ政府指定の教育機関("DLI" = Designated learning institution)への留学と卒業後の PGWP(= Post Graduation Work Permit) での就労を経て永住権を取得するプログラム(CEC クラス)により多くの方が永住権を取得されてきましたが、今後は、このクラスでの永住権取得の可能性は限定されることになる見通しです。 "DLI" を卒業した正規留学生(ESL語学学校は除く)は PGWP を取得することで、カナダ国内の殆どの業種、雇用主の下で、学生が就学した期間に応じた有効期間の就労許可(Work permit)が発給されてきましたが、このプログラムには新たな変更が加えられる可能性があります。カナダへの移住を希望する卒業生は、カナダでの正規就学歴と職務経験を持つ人を対象とした永住権取得プログラムであるエクスプレスエントリーシステムの CEC クラス(=カナダ経験クラス)にて永住権を申請しますが、卒業生が居住する州や準州の PNP(= 州指名プログラム)等、他の永住権取得ルートも利用できる場合があり、PNPの中には、海外の大学・カレッジの卒業生を直接対象とするものもあります。しかし、これらのプログラムによる永住権認可迄の所要期間は非常に長くなっております。2023年6月以降はエクスプレスエントリー選考システムに、労働市場・人口統計分析データに基づき優先順位付けられる "カテゴリーベース選考(Category-Based STEM Express Entry Draw)" が新たに導入され、フランス語上級能力、あるいは労働市場から需要の高い五つ分野で職能のある方に優先的に ITA が発行されております。これらの状況を踏まえますと今後、留学生が PGWP の有効期間内に永住権を取得出来ずカナダを出国しなければならないケースが増える可能性があり、カナダ留学を経て永住権取得を目指される方にとって、IRCC(カナダ移民局)が指定する下記の優先職種を踏まえ、留学先の教育機関・専攻分野を選定することが選択肢の一つになると考えられます:

優先職種・職能:
- 医療従事者(Healthcare occupations)
- STEM(Science、Engineering、Technology & Mathematics)
- 熟練専門職(Trades occupations)
- 運輸輸送分野(Transport occupations)
- 農業・農産物分野(Agriculture & Agri-Food)
- フランス語上級者(French-language proficiency)
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June 24, 2024
エキスプレスエントリー・この一年を振り返って:
IRCC(カナダ移民局)は昨年2023年6月28日に初めて "エクスプレスエントリー・カテゴリーベース選考(Category-Based STEM Express Entry Draw)" を実施しました。この抽選方式は、カナダ国内で特定の分野で需要のある職種経験者・熟練労働者(専門職)を優先的に移民受入をすることを目的とし、この一年に亘り以下六つの優先職種・一定レベル以上のフランス語学力を持つ移民希望者に対し優先的に ITA を発行してきました:

優先職種別 / この一年の ITA 総発行数
医療従事者 / 9100
STEM 分野/ 10900
熟練専門職 / 2500
運輸輸送分野 / 2645
農業・農産物分野 / 1150
フランス語上級者 / 21100

その結果、1年前に最初の "カテゴリーベース選考"が実施されて以来、計25回の同抽選が行われましたが、下記の通り CRS Cutoff score と ITA 総発行数は大きく変動しております:

抽選日: 優先職種 / CRS Cutoff score / ITA発行数
2023年6月28日: 医療従事者 / 476 / 500
2023年7月5日: STEM分野 / 486 / 500
2023年7月6日: 医療従事者 / 463 / 1500
2023年7月7日: フランス語上級者 / 439 / 2300
2023年7月12日: フランス語上級者 / 375 / 3800
2023年8月2日: フランス語上級者 / 435 / 800
2023年8月3日: 熟練専門職 / 388 / 1500
2023年9月20日: 運輸輸送分野 / 435 / 1000
2023年9月27日: フランス語上級者 / 472 / 500
2023年9月28日: 農業・農産物分野 / 354 /600
2023年10月25日: フランス語上級者 / 486 / 300
2023年10月26日: 医療従事者 / 431 / 3600
2023年12月7日: フランス語上級者 / 470 / 1000
2023年12月8日: STEM分野 / 481 / 5900
2023年12月19日: 熟練専門職 / 425 / 1000
2023年12月20日: 運輸輸送分野 / 435 / 670
2023年12月21日: 農業・農産物分野 / 386 400
2024年2月1日: フランス語上級者 / 365 / 7000
2024年2月14日: 医療従事者 / 422 / 3500
2024年2月16日: 農業・農産物分野 / 437 / 150
2024年2月29日: フランス語上級者 / 336 / 2500
2024年3月13日: 運輸輸送分野 / 430 / 975
2024年3月26日: フランス語上級者 / 338 / 1500
2024年4月11日: STEM分野 / 491 / 4500
2024年4月24日: フランス上級者 / 410 / 1400

注記:
Cutoff score は、抽選で ITAを受け取った全候補者の中の最も低いスコアを示しています。

2024年度の今後の予定:
IRCC は ITA総発行数の割当について 78.5%はカテゴリーベース選考、残りの21.5%は年間を通して一般抽選で発行されるとし、六つの優先職種の発行数割当の計画を下記の様に発表しております:

- 医療従事者: 15%
- STEM分野: 25%
- 熟練専門職: 5%
- 運輸輸送分野: 3%
- 農業・農産物分野: 0.5%
- フランス語上級者: 30%


June 22, 2024
移民制度により今後50年で2100万人の人口増加を予測:
カナダ統計局は、2073年までにカナダの人口が6,300万人に達すると予測しました。このレポートによると、2073年の人口は4,710万人から8,720万人の間になる可能性があります。6,300万人という予測は「中位成長(M1)シナリオ」に基づいており、移民受入が主要な要因です。高齢者の割合は21.9%から32.3%に増加し、子どもの割合は減少すると予測されています。平均年齢は現在の41.6歳から、42.6歳~50.1歳に上昇する見込みで、出生率低下と平均寿命短縮により、年間人口増加率は0.33%低下する可能性があります。これに対し、カナダ政府は移民政策を導入しており、労働力増加や人口年齢バランスの改善を図っています。なお、新規移民労働者は20代半ばでカナダ全体の同年代の平均所得を上回る傾向にあります。

参考データ URL:
カナダ統計局: https://www.statcan.gc.ca/en/start
ジェトロ: https://www.jetro.go.jp/world/n_america/ca/


April 30, 2024
スタートアップビザプログラムに関する改定:
2024年4月30日、カナダ移民局はスタートアップビザプログラムの改定を発表、有望な起業プロジェクトにリソースを集中、有望な起業家の為に審査プロセスをスピードアップすることを目的とし、新規永住権申請の受理件数を、政府が認可したインキュベーター(ベンチャー支援機関)一社につき年間最大で10に設定されます。この措置は、ベンチャーキャピタル、エンジェル投資家グループ、ビジネス・インキュベーターを対象とし、高成長の可能性を秘めたプロジェクトのサポートを優先し、カナダ資本の支援を受けている起業家、または "テック・カナダ・ネットワーク" のインキュベーターと提携している起業家については申請中及び新規申請のケースの両方に特別優先処理が適用されます。

April 30, 2024
Self-Employed(自営業者)プログラムの一時停止:
2024年4月30日以降、カナダ政府は Self-Employed プログラムへの新規申請受付を一時停止し、現在4年以上かかっている審査処理遅延の問題解消とプログラムの効率性を高める為の改革評価に集中することになります。この措置は、2024-2026年の移民レベル計画で計画されている連邦ビジネス移民クラスの受入数増加への対応、手続合理化を目的としております。

April 30, 2024
ケベック州 "Family Reunion"(家族呼び寄せクラス)の Processing について:
Marc Miller カナダ移民相(IRCC)は、ケベック州による "Family Reunion" クラスでの CSQ(= Certificate of Selection of Quebec)の発行数が減少し、同クラスでのケベック州移民局審査の大幅遅延の問題を指摘しております。ケベック州以外のカナダ国内の他州の "Family Reunion"(= 家族呼び寄せクラス)でのビザ認可迄の所要期間が12ヶ月(= 配偶者ビザ)、及び24ヶ月(= 親の呼び寄せ)に対し、ケベック州ではそれぞれ34ヶ月、50ヶ月要しております。IRCC 同移民相が、Christine Fréchette ケベック州移民相宛の書簡の中で、現状の改善を要請、例外措置として審査処理迅速化の為の特別権限を与えております。それに対するケベック州の対応は、あくまでも州独自の移民制度運用基準を維持することを前提としつつも、状況改善の為の調整に努める旨を発表しました。


Jan. 22, 2024
IRCC(カナダ移民局)は 2024-2025年の期間、留学生向け就学ビザ発給数を一時的に制限することを発表しました。 IRCCからのリリースによれば、2024年の上限は2023年から35%削減し 364,000 の就学許可が発給される見込みで、ビザ発給数を各州・準州ごとに調整、留学生数が持続不可能なレベルで急増している州では大幅に削減されます。今回の措置は、既に有効な就学ビザ保持者の更新手続には影響せず、修士・博士課程の留学生及び高校生以下の就学ビザには適用されません。2025年の就学ビザ発給数は今年度末に決定予定です。

解説:
カナダでは2022年に約80万人、2023年には90万人以上の留学生を受け入れてきましたが、中でも社会人留学生の多くは、カナダ国内の公立カレッジと同等のカリキュラムを提供する私立カレッジに就学しています。この私立カレッジのプログラムは入学が比較的容易であることから多くの留学生を受け入れてきましたが、カリキュラムの内容の質の低下が懸念され、PGWP(= Post-Graduate Work Permit)の資格要件取得への抜け道と指摘されていました。またカナダでは留学生急増により、受け入れ先アパート・住宅の需給が逼迫した状況にあります。

同日、IRCC は修士課程やその他の短期大学院レベルのプログラムを卒業した留学生にも3年間の就労許可を申請できる資格を与えると発表しました。従来の基準では、PGWPの期間は個人の学習プログラムの期間に基づいており、修士課程(= 通常 2年コース)を修了した学生がカナダでの就労経験を積み、最終的に永住権に移行する迄の期間が短くなる問題が指摘されておりました。


Jan. 2, 2024:
投資永住権プログラム 受付再開


Jan. 1, 2024:
2022年9月以降、IRCC(カナダ移民局)では職員を 6000人以上増員、書類審査遅延の解消に取り組んできましたが、申請書類の取り扱いについて新たな問題が発生しております。2022年11月から全カテゴリーのビザ申請がオンライン化されていますが、申請書提出後の書類チェックの段階で、出生証明書が取得出来ない国からの申請者に対し、出生証明書の代替として Family register(戸籍謄本)・補足説明を記した公文書を添付して提出したにもかかわらず、申請書提出後9ヶ月の期間を経て "出生証明書の不備を理由に申請書が返却" された例です。以前であれば、こちらからの申し立てに対し適切な対応をとってくれておりましたが、現在の IRCC のスタンスは、こちらからの申し立てに対し原則対応しておりません。その他、ビジネスクラスの申請者に対し、該当するカテゴリーでは提出する必要のない証明書類等の提出を要求してくるケースも発生しております。十分な研修を受けていない新規採用職員が取り扱ったと思われるケースで前述の様な問題が報告がされております。一刻も早い改善を切望するものです。

PR Card 発行処理状況について:
PR Card Centre での Permanent Resident Card 発行処理において、2022年秋頃以降から PR Card 未着のケースが増えております。PR Card 未発行(未着)の主な理由は "提出された PR Card 作成用の写真が仕様に合致していない" であるようです。このような場合、2022年8月頃迄であれば PR Card Centre から申請者に対し、電子メール等の方法で「写真再提出要請」の連絡がされておりましたが、2022年秋以降は、その連絡さえも為されておりません。


Nov. 3, 2023:
IRCC(カナダ移民局)の Miller 移民相は同日、2024-2026年度移民レベル計画を発表、今後3年間の移民受入数を2023年の465,000人から、2024年には485,000人、2025年と2026年には500,000人とする見通しを示しました。これは2026年迄に毎年の新規移住数を50万人程度に安定させることで、住宅、インフラ計画、持続可能な人口増加に対応出来る体制を整えることを目的としております。同移民相は会見の中で、カナダ永住権プログラム・エコノミッククラスでの新規移住者の割合は、ここ数年着実に増加、2026年には新規移住者全体の60%を占める見込みを示しました。エコノミッククラスには、スキルドワーカークラス、エコノミックパイロットプログラム、PNP 州ノミニープログラムの他、連邦ビジネスクラス(e.g. スタートアップビザクラス)が含まれ、企業経営者・医師・上級ビジネスマンの間で人気の高いスタートアップビザプログラムを含む連邦ビジネスクラスは、2024年に5,000人、2025年と2026年に6,000人の新規移民を受け入れる計画で、2022年のビジネスクラス新規移民者数が1,000人であったことを踏まえますと IRCC のビジネスクラスへの積極的な取り組み姿勢が反映されているようです。


Sept. 2, 2023:
投資永住権プログラム 審査基準改定案


⇒ 過去の記事を読む(参考)

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