カナダ移住の為の学校教育・医療情報
カナダは教育水準が大変高く、誰にでも平等に最高の教育機会への道が開かれております。カナダは国民一人当たり世界で最も多額の教育費を充てております(OECDレポート)。カナダ永住権を取得したお子様は、カナダ市民の子と同様、公立学校では授業料が無料となります(課外活動費等が別途かかる場合があります)。州によって詳細の制度が異なる場合があり例えば、私立学校への授業料の一部が補助される制度があります。私立学校には、チャータースクール等様々なプライベートスクールがあり、独自のカリキュラムを採っております。大学やカレッジに進学する場合、永住権取得者・カナダ市民であっても授業料はかかりますが、インターナショナルスチューデントと比較すれば通常 1/4~1/5程度の学費となり、授業料免除・奨学金制度が適用される場合もあります。入学手続等の詳細はお子様が通う予定の学区の School board(教育委員会)に電子メール等でお問い合わせください(10-2024 更新)。
大学教育は伝統的に優れた医学、工学、エレクトロニクス、化学、農学、法経済、文学、文化人類学はもちろん、IT 分野でも北米における重要な人材供給源となっております。主要大学では1990年代から、研究室で生まれた技術をベースとした起業を支援する "TTLO" (= Technology Transfer Licensing Office) 制度が整えられており、優れた特許技術を研究者個人の所属とすることを認め、技術案件の民間移転サービスを行っています。この様に教育活性化に配慮した新しいシステム制度が積極的に導入されています。
カナダに住む子供全体の約95%は学費のかからない公立学校に通っています。約 5%の子供は学費を払い私立学校に通っています。州によっては宗教や親の話す言語によって分けられている公立学校もあります。
一般に教育の場で使われる言葉は、カナダの公式言語である英語もしくはフランス語です。子供に言葉の問題がある時は、特別語学カリキュラムを受けることができます。ケベック州では新移住者の子供はほぼ全員フランス語による学校に通います。
就学年数:
州によりますが、初等教育は幼稚園の前からスタートし、グレード 6~8 まであり、それが終了すると今度はセカンダリー教育、つまり < ハイスクール
> になります。
ある州では、セカンダリー教育は < ジュニア ハイグレード 7~9 と < シニア ハイグレード 10~12 > に分かれています。通常、学生は、大学に入る前の段階まで、ハイスクールの必要履修科目を終了しなくてはなりません。
入学:
親は子供の入学手続を地元学校またはスクールボードオフィスで手続きをします。
入学手続きの際に必要なもの :
- カナダ移民ビザ (ランディング記録)。
- 出生証明書または洗礼証明書。
- 予防接種証明書。
- 以前、入学していた学校の記録。
必要と判断されれば、入学時に語学や数学のテストが行われることもあります。結果を見て子供はその子に合った学習プログラムを与えられますが、親がそれを不適切と判断した場合は担当教師または指導カウンセラー、校長に相談する権利があります。
殆どの公立学校では男女一緒に学習指導が行われます。教師は教員の免許 * 資格が必要です。学校で学問を教える立場にある者は、少なくとも1つの大学で学位を取得しているか、それ以上の教育資格が必要とされています。
ハイスクールを卒業後の教育 :
コミュニティー カレッジで商業、技術、経営などに関するスキルを学んで修了証書を取得します。あるいは大学で学位をとる。法律や医学などの専門コースをとるためには、大学での学位が必要とされます。
母国で専門の職業についていた人は、カナダで再評価されることもあり、この場合、コースに出席したり仕事の現場体験を積むことになります。
大学入学資格 :
ハイスクール修了証明もしくは同等のものが必要とされます。大学で人気の高いコースは平均点以上の成績が必要必要で、応募は遅くても1年前迄にしておく必要です。ほとんどの大学は
25~30歳以上の社会人に対して、過去の学歴に関わらず、個人の能力や背景を勘案して門戸を開放しています。また多くの場合、コミュニティー カレッジから大学への編入が認められているので入学前に確認が必要です。
カナダ医療制度:
国連人間開発指標における国別の生活のし易さの評価では毎年1位、または上位3位以内に評価され、世界で最も生活しやすい国として広く知られております。環境汚染も最小限に抑えられ、乳幼児死亡率が世界で最も低く、また最長寿国のひとつでもあります。カナダは優れた健康保険制度を有しており、医療レベルは、米国、英国等と並んで最高水準と評価されています。また米国で問題となっている様な民間医療保険会社による医療レベル選択への介入といったトラブルもありません:
カナダ永住権・市民権を持つ人に申込み資格があります。また州によっては短期間しかカナダに住まない人でも加入が認められる州もあります。例えば短期滞在労働者、大臣の許可を持っている人、留学生等です。申込みの際は出生証明書、カナダ永住民ビザ
ランディング証明、有効なパスポートの提示が必要です。州によっては申込み者の名前 住所 署名を示す書類の提示を求められる場合もあります。永住権保持者
(ランディング手続きを完了した方) は直ぐに資格が認めらますが、ただし、ブリティッシュコロンビア、オンタリオ、ニューブランズウィックの各州はだけは例外で、3ヶ月の待機期間があります。家族全員がそれぞれの保険に加入しなくてはなりませんので
ヘルスカードの申込みの際は各人の証明書が必要となります。医師や病院を訪れる際には毎回、ヘルスカードを提示します。ヘルスカードは健康保険加入者に与えられ、州の保険省の出先機関で加入手続きをとります。
永住権・市民権のある人は 原則として居住する州内でのみヘルスカードの使用が可能です。他州へ引越した場合は、新しい州の保健省にヘルスカードを申請する必要があります。一定期間は、以前居住していた州のヘルスプランが利用できます。観光等で他の州を一時的に訪れている際は、持参しているヘルス
カードを緊急用として使うことができます。 カナダ医療保険では歯の治療以外の殆どの治療を無料で受けることができます。カナダではホームドクターを持つのが一般的で、例として中耳炎になったケースでも最初にホームドクターで診断を受けます。Walk-in
Clinic の看板があるところであれば予約不要です。
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カナダ移住 Reference
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