バンクーバー不動産情報
カナダ バンクーバー地域での不動産取引関連税務情報をお書きします。2017年8月と 2018年秋以降に取得税・住宅ローンに関する新ルールが適用されております
(下記詳述)。
カナダでの不動産取得、税金について:
カナダの都市は大変清潔で汚染もされておらず自然も雄大で良く保護されています。美しい環境のもと多民族間の調和のとれた社会を目指しています。不動産 住宅コストはカナダでも上昇しており、温暖な気候で北米でも屈指の住宅地であるバンクーバー地域での過去
20年間の住宅上昇率は目覚ましいものです。バンクーバー地域の住宅価格上昇の要因は二点指摘されます: 一点目は、バンクーバーが国連人間開発指標の生活レベル地域ランキングに於いて長年、世界一位、または上位三位以内に評価され世界中から人材 不動産市場への資金が流入してきたこと、二点目は不動産開発 政府認可取得に関連したコスト上昇です。
しかし日本の様な少子高齢化 人口減少といった要因が無いことから住宅価格暴落リスクは少ないものと見られております。しかし不動産 住宅の購入は一生で最大の買い物ですので綿密な事前調査が必要です。現在でも不利なローン条件設定のケース等が散見されます。当社では現地で信頼できる不動産業者スタッフをご紹介致します。
また "Canada Mortgage and Housing Corporation" (CMHC) カナダの住宅購入者に住宅ローン保証 住宅全般に関する情報を発信する機関もご紹介し、カナダ移住をされたお客様が十分なデータを踏まえられて選択される様に致します。
Memo #1:
日本とは人口 年齢構成等が異なり、カナダでは Resale value が比較的安定していることから、一生の間に居宅を 3 ~ 4回買い替えるケースも少なくありません。また、それぞれの町 区域には特徴 歴史をがありますので、目的
(居住用 準投資用 投資用等) と家族構成を踏まえられ 10 ~ 20年スパンの計画をお立てになることも選択肢となります。
Memo #2:
2018年秋から導入された投機税は、州に所得税を納めていない国外および国内の投資家に適用: 初年度は不動産評価額の 0.5% が課税され、2019年以降は
2% に引き上げられます。自宅して使用する住宅や長期的な賃貸物件は免除されます。
Memo #3:
2017年 8月2日から外国人だけを対象とした不動産取得追加税 15% が 20% に引き上げられております。カナダ市民権 カナダ永住権保有者は対象となりません。外国人投資家への増税はバンクーバーだけでなく、ビクトリアなど州内の別の地域の不動産にも適用:
州内の高額物件も増税の対象となり、取引額 300万カナダドル以上の住宅の売却時に課される譲渡税は、3% から 5%に引き上げられます。
Memo #4:
住宅ローン審査厳格化: 2017年12月5日 カナダ金融機関監督庁 OSFI (Office of the Superintendent of
Financial Institutions) が住宅ローンに関する新ルールを発表しました。概要は 2018年 1月1日以降申し込みの住宅ローン審査に於いて、従来は頭金
20%未満のケースで課されていた "Stress-test" が、頭金20%以上を支払う住宅購入者にも課されることになります。"Stress-test" では、5年もの
Benchmark 高レート (= 現在 4.89%)、または契約予定レートに 2% 上乗せしたレートで審査が行われます。従いまして借入可能額が大幅に抑えられ、前述の外国人を対象とした 15%追加取得税のインパクトと併せ、上昇を続けてきたバンクーバー不動産市場が徐々にソフトランディングに向かうことが予想されます。カナダ金融機関監督庁 (OSFI) の管轄外となる住宅ローン専門会社
業者からは従来と同等条件のローン商品が提示される場合がありますが特殊要件が付帯される場合がありますので契約内容の事前精査は必須となります。
☆ 不動産取引詳細と税率